高所作業車
高所作業車
- 高所作業車の特徴・作業内容・資格について
- 高所作業車
- バケットが昇降し、移動できる車両です。
- 高所作業車とは、高所において作業が必要な場合に、作業用のバスケット(作業床)を昇降装置によって高所まで運ぶことができ、バスケットに乗って作業ができるようになっているものです。
- また車両になっていることから、自由に不特定の場所に移動することができます。
- 途によってさまざまな高所作業車が用意されています。
- どのような重機があるのかご紹介していきましょう。
高所作業車の特徴と作業内容
高所作業車の種類にはさまざまなものがあり、その種類に合わせた特徴を持っています。
「昇降機能」「動力」「走行」に分けてご紹介していきましょう。
– 高所作業車の昇降機構 –
高所作業車の得著の一つとして、バスケットで高所作業ができるということがありますが、
その昇降機構には大きく分けて上記の4種類が存在します。
シザース式
- シザース式ではパンタグラフ式になっており、バスケットを2点で支えて揺れが少なく、 垂直に昇降させることができるようになっています。
垂直マスト式
- 垂直マスト式は、小型の作業車となっており、何段かに分けられて収納されているマストが、 油圧により昇降できる仕組みになっています。
直進ブーム式
- 直進ブーム式は、収納されているブームが、油圧によって伸縮することに昇降できる仕組みになっています。 まっすぐ伸縮させることから、数十メートルといった高所も可能となっています。
屈折ブーム式
- 屈折ブーム式は、何段かに分けられて収納されているブームが、油圧によって昇降できる仕組みになっています。 旋回機能も付いていることから、障害物があるような場所でも効率よく作業が可能です。
– 高所作業車の動力 –
高所作業車は、車になっており作業内容や場所に合わせて移動させることができるようになっています。
使われている動力には下記のものがあります。
エンジン式
- エンジン式のものは主にディーゼル式になっており、移動のための動力としてだけではなく、 高所作業のためのブームの油圧も作り出すことができます。
バッテリー式
- バッテリー式は、バッテリーを複数搭載することによって、走行の動力としたり、 ブームの油圧を作り出すための動力としています。
バイエナジー式
- バイエナジー式とは、エンジンとバッテリーのどちらも搭載しているというもので、 必要に応じて切り替えることが可能になっています。
– 高所作業車の走行 –
一般道の走行ができないものや、ナンバー登録をして一般道の走行ができるものもあります。
自走式
- 自走式とは、ほかの動力を使うことなく自走できる機能を持っている重機のことを言います。一般道の走行はできません。
トラック式
- トラック式は、車のトラックの荷台に高所作業機能が設置されている車両のことを言います。普通のトラックですからナンバー登録ができ、一般道でも走行することが可能です。
クローラー式
- クローラー式とは、キャタピラが付いている高所作業車になります。整備されていないような場所や柔らかくて足場の悪いような場所での高所作業に向いています。
タイヤ式
- タイヤ式とは、タイヤが付いている高所作業車であり、自動車感覚でスムーズに移動することが可能です。
– 必要となる資格 –
高所作業車の作業については、作業する床(バスケット)の高さにより運転資格が異なっています。
10m以上の高所作業車を運転するには、「高所作業車運転技能講習」を修了しなければ作業に就くことができません。
10m未満の高所作業車の運転の場合には、「高所作業車運転技能講習」だけではなく
「高所作業車特別教育」の修了でも作業に就くことができます。